山梨県北杜市の新築住宅にて、内壁・天井を本漆喰の塗り放し(鏝波)仕上げ

合同会社ヒラシマでは、山梨県北杜市の新築戸建にて、内壁・天井を自社配合の“本漆喰(消石灰+麻スサ+海藻糊)”で仕上げました。
お施主さまのご希望により、フラットに押さえ切らない「塗り放し(鏝波)」意匠を採用。自然光や間接照明を受けて、柔らかな陰影が立ち上がる上質な室内空間が生まれています。
  • 【施工の背景】
    ・自然素材で呼吸する室内を実現したい
    ・素材そのものの質感を活かし、経年で味わいが深まる壁にしたい
    ・ビニールクロスでは得られない、光で表情が変わる仕上げを採り入れたい
  • ■施工内容
    仕上げ材:自社配合の本漆喰(消石灰/麻スサ/海藻糊のみ、添加樹脂不使用)
    施工範囲:内壁・天井 一式(LDK・個室・廊下 等)
    意匠:塗り放し(鏝波)仕上げ
    下地処理:ボード目地処理・不陸調整・吸水ムラの是正・養生

    施工要点:
    塗厚・鏝角度・乾き具合を見極め、継ぎ目を感じさせない連続感を確保
    窓まわり・入隅など影が強く出る箇所は鏝圧を調整し、ノイズにならない陰影へ
    仕上がり後の反射ムラを抑えるため、最終の鏝波の“流れ”を室内全体で統一
  • ■施工のポイント
    ・天然素材100%:消石灰・麻スサ・海藻糊のみ。呼吸性・質感・経年美を最優先
    ・調湿・衛生性:多孔質と高アルカリ性により、調湿・防カビ性が期待できる内装
    ・静電気が起きにくい:埃が付着しにくく、日常の清掃負担を軽減
    ・意匠性:間接照明や夕方の斜光で、鏝の軌跡がやわらかく浮かぶ上質な表情
  • ■担当者コメント
    漆喰は素材の履歴が明快で、仕上げの“素直さ”がそのまま空間の質に表れます。
    今回はフラットな押さえ仕上げではなく、塗り放し(鏝波)で素材感を前面に。天井から壁へ“回り込む”ように連続させることで、光が面を伝って滑らかに移ろう構成としました。
    添加樹脂を用いない本漆喰だからこそ得られる、落ち着いた白としっとりした肌理を、住み始めてからも長くお楽しみいただけます。
  • ■メンテナンス(簡易ガイド)
    ・日常:乾拭き・ハタキでOK(静電気が起きにくく埃が付きにくい)
    ・汚れ:薄めた中性洗剤で軽く叩き拭き→乾拭き
    ・補修:小傷・欠けは部分補修や上塗りで再生可能(将来的な模様替えにも対応)
  • ■施工データ
    ・所在地:山梨県北杜市
    ・建物種別:新築・戸建住宅
    ・仕上げ:自社配合本漆喰/塗り放し(鏝波)
    ・施工範囲:内壁・天井