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※古く剥がれかけた壁を撤去し、竹小舞が露出した状態からスタート。
■本漆喰仕上げの施工ポイント
1、伝統技法の継承と革新
古民家の修復において重要なのは、建築当時の技術やデザインを尊重することです。しかし、現代の環境や利用方法に対応するためには、新たな工法や技術を取り入れることも必要です。今回の施工では、伝統的な竹小舞工法を生かしつつ、土壁の強度をさらに高める工法を採用し、厳選した土を使用しました。これにより、美しさと耐久性を兼ね備えた仕上がりを実現しました。
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※土中塗り
露出した竹小舞を丁寧に補修し、土中塗りを実施。下地を強化することで、後の仕上げがしっかりと定着する土台を作ります。
2、炊き糊を用いた本漆喰の魅力
弊社では、海藻を炊いて作る天然糊を使用したオリジナル配合の本漆喰を使用しています。この炊き糊は、柔軟性と接着力を向上させるだけでなく、湿度を調整する機能も兼ね備えています。その結果、見た目の美しさだけでなく、快適性と機能性も提供します。
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3、調湿性と防カビ性
本漆喰は、日本の気候風土に最適な素材で、湿気を吸収・放出する調湿性を持っています。古民家特有の湿気やカビの問題を軽減し、建物の寿命を延ばす効果があります。これにより、住まい全体が快適で健康的な環境となります。
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※本漆喰仕上げ
下地が乾いた後、本漆喰を丁寧に塗り込んで仕上げました。炊き糊を使用した本漆喰ならではの美しい質感が、古民家の魅力をさらに引き立てます。
4、環境に優しい施工
自然素材を用いた施工は、地球環境への負担を軽減します。また、漆喰は廃棄する際も土へと還るため、持続可能な建材として注目されています。
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■古民家再生における本漆喰の価値
日本の伝統建築において漆喰は、単なる仕上げ材ではなく、建物の呼吸を支える重要な要素です。本漆喰を使うことで、以下のような価値が得られます:
• 見た目の美しさ:経年変化による深みと趣が建物に重厚感を与えます。
• 長寿命性:高い耐久性と調湿性が建物を長く守ります。
• 快適性:湿度や温度を調整し、快適な住空間を作り出します。
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■あなたも古民家再生を始めてみませんか?
合同会社ヒラシマでは、伝統技術を継承しつつ、現代のニーズに応える新たな工法を取り入れた本漆喰施工を行っています。単なる修復ではなく、未来へと価値をつなぐ施工を提案します。
古民家や蔵の修復をお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
自然素材と伝統技術が融合した施工を、ぜひお任せください。
その結果、伝統的な風合いを保ちながら、現代の住環境に適応した壁面が完成しました。